『スズメ蜂駆除作戦』

もんスズメ蜂

 

大きな公園の近くは危ない?

 

うちの家からほんの数分の場所に武蔵野公園というとても大きな公園がある。

春先からウグイスが美しい鳴き声を響かせ、さらに今年は珍しくカッコウが盛んに鳴いていた。

今は秋の虫が涼しげな声を聴かせてくれているかと思えば、まだまだ蝉の鳴き声もしてきたりと、なんとも季節感のある日々なのである。

 

しかし、あまり来てほしくないものも飛んでくる。

ついせんだっての8月末、夜外出先から帰ってくると蜂が私の部屋の中でぶんぶんと我が物顔に飛んでいた。あぶか蜂か見分けがつかなかったが、ミツバチのように小さくはない。殺したくなかったので、一日目はバスタオルでくるんで外に出した。

 

一匹殺すと帰ってこない仲間を心配して数匹が助けに来るらしい。そして飛んできて、攻撃してくると聞いたことのある私は、殺そう、などとは全く頭に浮かばなかったのである。

 

刺された!!!想像していたよりも痛かった。

 

次の日、また部屋に入ってきた。飼い猫の出入りのために少しの間網戸を開けていたのがいけなかった。

今度は、バスタオルが近くになかったので、ハンカチでくるんで逃がそうとしたのがまずかった。ハンカチですくったとたんに、すごい勢いで刺された。追い詰められて命の危険を感じると襲う、ということだ。

 

対応が悪かったと反省しても後の祭り。やられた、と思ったとたん感情的になり、殺すしかないと思った。しかし、その前に応急処置が先だ。昔幼稚園のころミツバチに刺された。その時、アンモニアをつけさせられた。そのあと腫れたと思うがあまり記憶がない。

 

スマホで応急処置の検索をしながら、まず毒を出さなくちゃと思い、口で毒を吸い出そうとした。やっと検索結果が出て読んでみると、なんと、

「口で吸ってはいけない。口から毒が入る場合がある」と書かれていて慌てて水道水で何度もうがいをした。

 

スズメバチやあしなが蜂、そしてミツバチ、これが主な3種類らしいが、その時点ではまだスズメバチに刺されたのだとは認識していなかった。

しかし、書かれている通りに毒を吸い出した後は水道水で良く洗い、アイスノンで冷やしながら寝た。

 

「応急処置後、なるべく早く医療機関で診てもらうこと。あるいは、ショック症状のいくつかの症状が出たら、緊急に病院に行くこと」などと書いてあって、金曜日の夜中だったせいもあり、「ああ、お金がかかるなあ」といろいろとお金の計算をした。

 

夫も蚊に刺されて死んだんだから、私も蜂に刺されて手当が遅くてショック死。これ、ありえるなあ、まあそれはそれでいいか。などと思いが頭をめぐった。

 

次の朝、痛みが治まった状態で目が覚め、病院には行く必要なしと判断した。

玄関上のベランダを支える鉄骨にくっついているスズメバチの門

 

業者の見積もり 高い、、、。

 

そして9月に入った先週の水曜日。

宅急便の男性が、

「蜂が巣を作っていますよ。スズメバチかもしれませんよ」。

と教えてくれた。

玄関を出て上を見上げると確かに、ベランダを支えている鉄骨のあたりにお椀

状の物がくっついており、蜂が何匹もその中に入っていった。

 

業者を呼んで見てもらうと、それは明らかにスズメ蜂だった。小さく鉄骨にくっついているのは門で、光を当てると中に見張りが一匹見える、という。

鉄骨が家の中を通っていて、ずっと奥まで空洞なので開けてみないとどのあたりに巣があるかわからないという。

脚立に乗って手の届く範囲内に巣があればすぐに取れるので基本料金の27,000円。それ以外に玄関内の鉄骨が通っている部分の天井に穴を開けて点検口を作るので、おそらく43,000円くらい、と見積もられた。

 

「う、高いなあ」と思ったが、

「お任せします」。と一言。

 

スズメ蜂は私には駆除できない。プロに任せるしかない。

電話で、巣の形状や飛んでいる蜂の足がぶら下がっているか、飛び方がふらふらしているか素早いか、などを聞かれたが、すずめばちではないかとは思ったが、なんせ外側から見える巣の形状がボールのような球状ではないので、確信が持てない。

 

何と言っても、何回となく駆除した経験のある業者に任せるのが一番だ。

私の場合、特に一度刺されているのと、2度めはショック症状を起こす場合がある、ときくので、これは自分で殺そうとしたら刺されるに違いないと判断した。

 

狂暴化したスズメ蜂の大群に襲い掛かられて防具の上から刺されたことがあると、業者は云う。

それくらい危険と隣り合わせなのだ。

玄関内の天井裏 スズメ蜂の巣

天井に穴を開け作成した点検口

 

予想外の大きさ。人の頭より大きかった!!

 

「知り合いが家に穴が開いていてそこにたくさんのハチが吸い込まれていくので殺虫剤を穴の中に吹き付けたら、たくさんのハチが出てきて死んだ。そのあとをふさいだ」。

と言っていたことを言うと、

 

「成虫はそれで死んでも幼虫はまだ死なない場合があって、それが育って外に出る穴がないと、天井の電気のコードの穴の隙間から家の中に入ってきて、人を襲うことになるので、危険です」とのこと。

 

多くの人が、見積もりが高すぎると感じて、業者に騙されているんじゃないかとか、もっと簡単な方法があるのに、さも駆除が大変なように見せかけて高く吹っかけてきてるんじゃないだろうかとか。

誰もが同じような反応をするそうである。

 

しかし、重い防具をつけていなければならない時間が長ければ長いほど料金は上がるし、最近の事例としてやはり武蔵野公園の近くの一軒家で、ベランダの手すりの穴から入り込んで奥にスズメ蜂が巣を作っていたそうで、結局ベランダを解体しなければならなかった、そのような大事になる場合もあるそうだ。

 

ミツバチなら8,500円〜、スズメ蜂なら危険度がますので、数万円~というのは全くの良識内の料金であると感じた。

 

全ての駆除が終わり、スズメ蜂の巣の残骸を見せてもらった。死なずにうごめき続ける幼虫の生命力に溢れた姿を目の当たりにして、業者に全てを任せた判断がいかに正しかったかを実感した。

駆除後の残骸1

駆除後の残骸2

 

 
グロリア斉藤

グロリア斉藤

職業:歌手。
経歴:福岡県生まれ。中学3年の秋から東京在住。マレーシア、タイ在住経験あり。
高校生の頃の希望職業:映画評論。
60代黄昏随筆家。

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