ゲストハウスの住人に学ぶ、真夏の服装考

終電という猥雑かつ異常なる空間

 

夜中近くにゲストハウスの住人からライン連絡が入った。

中国マカオの18歳の女の子からだ。

短期の日本語学校の留学生で、新宿から終電車で家に向かう電車の中で痴漢にあったという内容だ。

 

日本語はまだ書けないので英語の文章なのだが、それもかなりのブロークンでところどころよくわからない。

私自身の読解力の問題もあるかもしれないが、どうも

「痴漢が触ってきて頭にきた!」というような内容だった。

 

私は11時までには寝るのだが18歳のその女の子が遅いのでなんとなく眠れないでいたのだ。

しかし、ラインをされても助けに行けるわけもない。

相手をしてると眠れなくなって次の日の仕事に差し障るのでさっさと寝た。なんとか自分で解決して家に帰ってくるだろう。

 

翌朝、帰ってきていた女の子に状況を聞いてみた。

 

「生まれて初めて大事なところを触られた!悔しい!不愉快!」

「日本人の男?」

「はい。若い男。」

「それでどうしましたか?」

 

「バシーン!バシーン!! と頬っぺたをひっぱたきました!」

(往復ビンタのジェスチェーを交えて身振り手振りで興奮気味に話してくれた)

 

「そしたら?」

「そしたら、その男は、次の駅で降りた。私は警察を呼びたかったけど、逃げてしまったので、本当に悔しかった!」

 

私はその顛末を聞いて、

 

「素晴らしい!!!!」

と拍手をした。

 

「中国ではそんな男はいませんか」

と聞くと、

「いません」

と言った。

 

中国の現状がどうなっているのかは、たった一人の証言では確定できないが、

日本の電車内での痴漢に関しては、だれもが知るところである。

最近は冤罪も多くなっているようだが、その陰に隠れた膨大な数の痴漢が日々暗い性欲を満たそうと、はた迷惑な行為に及んでいる。

 

日本人の若い女の子も最近ではかなり痴漢に対して対抗してきていると思うが、身近に中国人女性の強さを体験して、なんと頼もしいのだろうと思った。

 

痴漢は100%犯罪である。その点は間違いない。

だから、犯罪者を擁護する気はない。

 

売れれば何でもいいのか?暑ければどんどん脱いでもいいのか?

 

しかし、もうちょっと着る服装に気を付けた方がいいのではないか?とも思う女の子も多い。

ちなみに、その中国人の女の子の服装は、恐ろしく短いミニスカートのワンピース。

私はよく知らないのだが、アニメかなにかのキャラクターが着ているような総レースの真っ白の胸がまあるく開いたとんでもない代物なのだ。

 

それにぽっくりの様な10センチはある高さの上にスニーカーがついている

真っ白い靴。

 

そしてこれまた日傘が真っ白なレース。

 

毎日同じような白いレースの見にワンピースを数種類持っていて、とっかえひっかえ着て出かける。

 

まっすぐな長い脚が自慢なのは自由だが、下着が見えるほどのミニをはき、ねん挫しそうなほどの高い靴を履いて、胸まで見せても暑いことに変わりはない。

 

女同士でも目のやり場に困るのに、男たちは一体どこを見ればいいのだろうということになる。

 

本当に情けない。

品も恥じらいもあったものではない。

 

犯罪者はミニであろうとロングであろうとジーパンであろうと犯罪を犯す。

しかし、裸同然よりは生地が多い方が防御できるに決まっている。

 

「タトゥー」と言ってみたところでそれは「刺青」である

 

先日入居したスイス人が帰宅した時、私は思わず、

「ちょちょちょちょっと」

と英語で注意をした。

 

「あまりにもセクシーすぎて、まずいですよ。

ヨーロッパやアメリカなどの国と違って、日本は文化的にも習慣的にも、肌を露出することには慣れてないので」

「新宿や渋谷などに遊びに行ったときはその格好でもかまいません。

ただし、この家から歩いて電車の駅に行く時まで、往復は上に何か着てください。

この辺は古い住宅街ですから」。

 

「わかりました」。とスイス人。

 

どんな格好をしていたか?

そりゃもう、驚くのなんのって、

水着くらいの露出度の上半身。その上、右背中にウエストあたりまで黒々とどぎつい存在感を主張した「刺青」が張り付いている。

とてもまともな人格の職業の女性には見えない。

 

人間は外見ではない。とよく言うが、外見、特に服装は大事だ。

その人が何を考えてどんな価値観で人生を送っているかを物語っている。

そうやって、

「私はまともな人間ではありません。
肌を出しておきますので、欲情を刺激された男たちよ。いつでも私を触ってください。

気分次第でいつでも相手してあげますよ」

というメッセージを送っているのだ。

 

ああ、なんと危険なことだろう。

 

その刺青留学生はしかも短パン。

まだミニスカートではないのでましかもしれないが、

胸はがっちりと見えている。

 

はあああ。本当にこんな格好で家まで歩いてきたとは!!!

 

「歩いていて蒸し暑くなって途中で上着を脱いだんです。気を付けます」

となかなかしおらしい返事をするが、注意しないとわからない、というところがこの欧米系の女性たち特有のファッション感覚である。

 

その女の子は頭は側頭部はそり上げており、真っ赤に染めている。

母国語はフランス語で英語が堪能ではないせいか、とても落ち着いたしっかりした印象の女性である。

 

スイスでは、夏はこんな格好をして外を歩く、ということなのだと思う。

 

自分の快適さだけの追求ではなく、周囲に対する配慮を

 

他にも、オランダのとてもまじめで誠実な女の子も、注意しないと裸同然の下着が透けて見えるブラウスを着て、短パンで出かけるのだ。

 

メキシコ人もかなり露出度が高いが、ヨーロッパは特に日照時間が少ないということもあり、夏になると帽子も日傘もなしでこの暑さの中を出かける。

 

反対に、インドネシアから来たイスラム教徒の女の子は、この暑さの中でいつ見ても美しい様々な色のショールをかぶり、長袖長ズボンの出で立ちで、とても美しい。

一年中直射日光が強いであろう国では、宗教的な意味だけでなく、むしろその方が暑さから体を守るのだという生活の知恵が根付いているのではないかと思う。

 

これから日本はますます外国人が溢れる時代になっていくのだから、せめてうちのゲストハウスの住人に関しては品位ある服装を望みたい。

 
グロリア斉藤

グロリア斉藤

職業:歌手。
経歴:福岡県生まれ。中学3年の秋から東京在住。マレーシア、タイ在住経験あり。
高校生の頃の希望職業:映画評論。
60代黄昏随筆家。

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