[世界のミフネ]になった三船敏郎の恋煩い。『無法松の一生』1958年

 
初公開: 1958年4月22日
監督: 稲垣 浩
音楽: 團 伊玖磨  原作者: 岩下俊作 撮影: 山田一夫
★★★★☆(星4つ)

明治30年小倉に無法松と呼ばれる人力俥夫の松五郎がいた。通称「無法松」は博奕と喧嘩に明け暮れる男が、怪我をした少年・敏雄を助けた事で、未亡人の敏雄の母よし子と交流し、無法松が死に至るまでを描いている。

2. 感想/紹介

三船敏郎ファンなら外してはならない一作!

この人は全くなんなんだ。ちょっと哀愁漂う役をやらせたら三船敏郎にしかできない唯一無二の演技、人間なんだ。

これまで4本映画が制作されている「無法松の一生」、阪東妻三郎、三船敏郎、三國連太郎、勝新太郎とそうそうたる面々が主演しているが、僕としてはやっぱり三船敏郎主演がイチ押し。

約120年前の日本の身分格差と、市井の人々の生き方が垣間見えるのが興味深い。

無法松は遊びに長けてるので、祇園太鼓を打ち鳴らすシーンがあったり芝居小屋での変わった鑑賞方法を見せつけてくれる。

それにしても器用なのは無法松演じる三船敏郎なのだが、人力車を引いて、祇園太鼓を叩き、人力車夫の悲哀と卑しさをも演じきっている。

ころまん的に大好きなシーン

祭りで祇園太鼓を叩くシーンは最高だ。

主人公が太鼓を叩くシーンがある映画は何本もあるけど、「狂気の桜」の窪塚洋介とか・・・

三船敏郎の太鼓が一番だ。この人は何をやらせても最高にかっこいい。

勿論語らなければならないこと

何と言っても高峰秀子だ。私見だが日本一の女優だったのは間違いない、子役からやっている人特有の達観した色気と、自分を売り込む演技ではなく、この映画であれば、脚本も素晴らしいが、無法松に恋いこがれされるとしたらこの女性しかいないだろう、という演技をしている。素晴らしい。大好きです。

 

 

 
ころまん阿部

ころまん阿部

職業:映画監督(作品なし)。小説家(当ブログ掲載)。脚本家(いっぱい)。。お酒の申し子。
経歴:中学校卒業後、電気工事士として働きだす。その後実兄二人の立ち上げた会社に参加、関連会社立ち上げで香港移住。父親他界の半年前に、父親の事業に叔父と共に参加。それら零細企業の経営を約10年。稼ぎは多いが飲み過ぎがたたり2016年末にアル中判定。全ての仕事から離れ今に至る。良く言えば楽隠居。迷いに迷う20代後半。
月、水、金(11:30更新)

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