些細な事が幸せで、生きていけばこそだ。『ハッピーニート おちこぼれ兄弟の小さな奇跡』

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★★★★☆(星4つ)

1. 【感想/まだ観てない人用】

こういう映画には敬意を払って。

「アナタはどのシーンでぐっと胸を掴まれるか!?」

来た!83分と短めの映画ながら、さーっと駆け抜ける、ここ1年で一番の良作!

監督も兄弟で、描くストーリーも兄弟を軸にした人間ドラマだ。

いい歳になっても家でダラダラ過ごす弟はいつも何か特別な出来事が起こることを期待しているが、現実はそう甘くない。

そんな中一日がスタートした。

兄は兄で自立こそしているが、離婚の危機に立たされていたりと、兄弟揃ってなんだかうまくいかない。

二人の母親も職場で同僚にからかわれるところから一日が始まる。

そんな普通で面倒な生活の中で、妙に特別な事がおきていく。

主人公の周りの人との触れ合いを、痛かったり、辛かったり、嬉しかったり、くすぐったかったりする様な共感を上手くさせてくれる映画だ。

2. 【レンタル/購入情報】

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3. 【感想/観たことある人用】

※ネタバレ有り

この映画、なによりも脚本が良かったわけだが、

日常に起こる何気ない事から、少し非日常な事まで細かいストーリーがかなりよく描かれている。

妄想?癖のある主人公がラストで人命救助をするまでの流れが、違和感なくとてつもなく秀逸である。

ころまん的(私のこと・・・)にもっともグッときたシーン

主人公の母親のオフィスでの一コマ

主人公達である息子兄弟は30代にしてまだまだ色々問題は起こすわ、

夫はとっくに他界してるし、全く疲れきった母親。

働く職場で母親は誰か分からないが同僚にからかわれたと思い、落ち込んでしまう。

デスクに向かっても仕事に手が付かない母親だが、

突然、職場のスプリンクラーが発動してしまう。

雨が降るかのように水を吹き出し続けるスプリンクラーは止まらない。

他の同僚は皆外に避難する中、母親はスプリンクラーの水をデスクの椅子に腰掛け、顔を上げ、目を瞑り浴びている。

表情はなんだか少女のようだ。

母親は60代くらいの設定で、疲れた表情ながらも、とてつもなくカッコイイ色気を漂わす

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スーザン・サランドンだ。

目を瞑り水を浴び続けている母親だが、誰かが近づいてきて、母親にキスをする。

それは職場の同僚である

Tribeca/ESPN Sports Film Festival Gala: "When The Garden Was Eden" - 2014 Tribeca Film Festival

レイ・ドーン・チョンだ。

この同僚は普段から仲のいい同年代の同僚なのだが、

母親に恋心を抱いていたのだ。

そして、この同僚は母親がからかわれたと思った原因の人物だ。

母親は同僚に気づくが、何も言うことはない。

中年期の女性同士のキスシーン。

これから二人の関係がどうなるということはないだろう。

だが、乾いた日常、先の無い日常の中にあって、二人は自分達が世界の中心であるかのような、この瞬間のドラマを味わうのだ。

うーん・・・

上手く書けないが、このシーン。相当にすごいキスシーンだ。

至るまでの経緯も含めて、終盤の、それも主役でない二人のキスシーンの挿入は、

狙って描いていたとしたら、この兄弟監督マーク・デュプラスジェイ・デュプラス

大したものだ。

 

あ〜。良い映画だったーー。

 

 
ころまん阿部

ころまん阿部

職業:映画監督(作品なし)。小説家(当ブログ掲載)。脚本家(いっぱい)。。お酒の申し子。
経歴:中学校卒業後、電気工事士として働きだす。その後実兄二人の立ち上げた会社に参加、関連会社立ち上げで香港移住。父親他界の半年前に、父親の事業に叔父と共に参加。それら零細企業の経営を約10年。稼ぎは多いが飲み過ぎがたたり2016年末にアル中判定。全ての仕事から離れ今に至る。良く言えば楽隠居。迷いに迷う20代後半。
月、水、金(11:30更新)

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